「お前がloveの方で好きだ」

~雅也said~

手を洗いに行く途中、
階段の下から後藤の声がした。


「かりんとう~!まってよ~!」

かりんとう…?
って………凛の事だよな。

とっさに階段の影に隠れてしまう、俺。

凛が現れ、その次に引っ張られてくるように
現れるめいちゃん、そして後藤。

ホッ、めいちゃんも一緒か。
…何で安心してるんだ。


「あ~、もう、何?」

「好きだ、付き合ってくれ~」

は…

はぁ…?


「はいはい、もう聞きあきた。やだ」


聞きあきた?


すると、後藤は凛の腕をつかんだ。

「ぎゃっ」

なっ、…


俺は、気がついたら飛び出していた。

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