助けて…
だが
急がば回れ、とは良く言ったもので
ぱん!
「…………………?汗」
若干きついかなーと思いつつも
半ば押しこむように着ていたシャツの胸元のボタンが…
いきなり
はじけ飛んだ
みっつほど
「……ないわー…泣」
あまりの運のなさに涙が出そうだ
…あ、もう出てた
遅刻してのイメージダウンと
いきなりの校則違反(法律違反…?)では
どっちの方がまだましかは
考える以前の問題で
「しゃぁない…泣泣」
はじけ飛んだボタンを拾い集め
私はトボトボと近くの公園の公衆便所に向かった
…全てのボタンが見つかったのが、唯一の救いだったと言えるかもしれない