死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
話が逸れたが、家の近所にも猫を飼っておられるお宅がぽつぽつあった。


小学校の集団登校の集合場所へ向かう際、窓越しに三毛猫がこちらを見ている、というお宅には癒されていた。

『少し離れて見るだけ』なら、構わないのである。

勝手に『ミケミ』とその猫を名付け、毎朝その顔を目にするのを楽しみにしていた。
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