死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
無事に教室に辿り着くことができ、一番端の列の席に座った。


教室には黒板が二つ――教卓と、教室の端――あった。

つまり、私が指定されていた机のすぐ横に、黒板がでん、と陣取っていたのだ。


中学校の教室には黒板は一つしかなかったため、奇妙な思いだった。
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