死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
自分の教室に入ることができたのは、指定時間を二十分程度超えていた。


担任教師が話している間に教室に足を踏み入れるのは、かなりの勇気を要したものだ。


特に、皆緊張でシーンと静まり返っている教室だったのだから。


一つだけしか机が空いていなかったので、自分の席が即座に分かったのは幸か不幸か。
< 154 / 300 >

この作品をシェア

pagetop