死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
会話といえば、自分の座席近くの生徒に小テストの範囲を確認する、という場合も少なくなかった。



そんな状態だったため、私が口だけで『友達』と呼べる存在に対しては、妙な遠慮が存在したものだ。


従って、宿題は少なく、小テストも行われない授業の前だからといって、自分の席を離れることに躊躇が生じてしまう。
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