死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
――暇、である。


各自持参した昼食を食べ終え、仲の良い生徒同士が、好きな場所で試合が始まるある程度前の時間まで待機する。

甲子園球場界隈を散策するも良し、他校の試合を観戦するも良し、だったわけだ。


ところが、私が入っていたグループの生徒達は全体的に、暑さにやられているようだった。
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