死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
教科書に夏目氏の『こころ』が掲載されていたからと、現国の教師が夏目氏好きのようだから、『それから』を読む、という夏休みの宿題が課されていたのだ。

感想文は書かなくても良い、という奇妙な課題であったのだが、現国の教師は厳しかったため、一応読んでおかなくては、と思っていた。


沈黙が降りる中、私はページをめくる。


相変わらず、前の試合が長引いているようで、召集時間まで時間はありそうだった。
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