死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
ところで、いつ頃から私はこのような趣味に走ることになったのだろう、と回顧してみた。


確か、花の高校時代、宿題を適度にごまかしつつ、下手くそな彼らの想像図を描いていた記憶がある。

妙にのんびりしていたことから察すると、高二だったのだろう。


恋愛だの、友達関係だのでかけがえのない青春の一ページを作り出せる期間に死神と吸血鬼、である。

全く、変わった高校生だったものだ。
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