死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
ただおとなしく授業を受けられないのが、当時の私だったわけである。


書道をするのには太筆と細筆があったわけだが、太筆の先を濡らしにいく振りをして、教室を飛び出していたのだ。

私の席が空いているため、ザマスから見ればサボリは分かるが、説明に夢中で気付かないだろう、というのが浅はかな考えであった。


加えて、サボリには仲間がいた。
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