碧空
「後輩いじめはこれで終わろう」

光希先輩はやっとあたしを離した。

「悪趣味ですね」

「そんな事、言うなよ~」

光希先輩は陽気に笑った。

「じゃあ、俺は先に戻ってるから…後は2人で楽しみな。じゃね~えっと…」

「松原…空乃です…」

「空乃ちゃん、そんなに警戒しないでよ~さすがに傷付くな~」

図星だった。
あたしは少し光希先輩を警戒してた。

最初の音とは大違いで光希先輩は優しくドアを閉めて出て行った。

「松原さん、窓の件…ごめんな。取り敢えず包帯、持って来たから治療するな」

「気にしなくていいのに」
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