貴方に魅せられて
部屋に入ると、一瞬ベッド横の
両親の写真を見る。


「線香…あげてもいいか?」

思わぬ質問に

「へ?あ、どうぞ。」

と間の抜けた声が出てしまった。

両親の前に正座して
線香に火を付ける翔平さん。
愛おしくてたまらなかった。

お父さん…お母さん…
この人が私の大好きな人だよ…

心の中でそう呟いた。
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