貴方に魅せられて
家に帰ると
ソワソワして落ち着かない2人が
私を乗せたリムジンの到着を知ると
待ちきれず外まで出て来た。

私は車から降りて
両手で頭の上に大きなマルを作った。

それを見た由香里さんは
一目散に駆け寄って来て
私に抱きついた。

「おめでとーぉーー!!!」

ぎゅーっと力が込められて

「ゆ…由香里さん痛いです…」

それでも私を離そうとはしなかった。

私の努力は由香里さんが
一番側で見て来てくれていた。
まるで自分のことのように
喜んでいてくれた。

叔父様も嬉しそうに

「おめでとう。」

と祝福してくれた。
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