貴方に魅せられて
「そ、じゃあまた今度な。」
そう言って優しく
ポンポンと頭をたたいてくれた涼。

クラスは全員別々だった。
午前の授業が終わると
優子がお弁当を持って
迎えに来てくれた。
お昼はいつも4人で屋上で食べていた。

屋上へ向かう途中…
「麻衣ー、まだ涼とキスもしてないんだって?」
ぎくっとする。

「う…うん…遅い…?」

「まぁ初めてだし
緊張するのはわかるけどさ
そろそろキスのひとつでもしないと…」

…しないと…何?
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