貴方に魅せられて
そういう流れにならなかった
わけじゃない。
ただ、私の気持ちが
まだ涼を本気で好きだと
言い切れない部分があって…
なんだかそれが涼に悪い気がして…

「麻衣は真面目すぎってゆーか…」

優子が屋上のドアに手をかけると
先に来ていた2人の会話が
聞こえてきた。

「杉には悪いけどよ…俺無理だわ。」

涼の声だった。
思わず私たちは固まる。
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