貴方に魅せられて
「俺がどれだけ不安だったかわかるか?
麻衣は可愛い。
高校には男もたくさん通ってる。
俺みたいな歳上より
同年代と付き合う方が絶対楽だ。
もし、もう誰かと付き合っていたら…
この可愛らしい顔を
他のやつに見せていたらって…」


私の頬をやさしく撫でながら
切なそうに目を細める翔平さん…


「わ…私はそんなに簡単に
翔平さんを忘れられるような
軽い気持ちで想ってない。

それに、そんなの私だって同じ…
もし、私よりも素敵な人が
翔平さんの前に現れていたら…って。
あたしみたいな子供じゃなくて
もっと大人の…ん!!」

私の言葉を最後まで聞く前に
私の唇は塞がれた。
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