貴方に魅せられて
「じゃあ、この服に合う靴と…
バックと…アクセサリーも
持って来て。」

由香里さんが指示する。

私は慌てて由香里さんに駆け寄って
耳打ちした。

「ゆ…由香里さん!
私お金こんなにないです!」

由香里さんの買い物に付き合うだけと
思って来たことを後悔した。

由香里さんは笑って

「そんなこと気にしてたのね。
気にしないで。
麻衣ちゃんは私の買い物に
付き合ってる。それだけよ。
だから楽しんで頂戴。」

そう言ってウィンクする。
美しい…
クラっとしてしまう…って
そうじゃなくて!!



結局
服、靴、バッグ、アクセサリーを
身につけられ呆然とお会計をする
由香里さんの隣に立つ。

聞いたこともない合計金額が
聞こえてくる…

お金持ちは恐ろしい…

「はい!次!時間がないから早く!」

そう言って由香里さんに
腕を引っ張られ、車に押し込まれる。
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