貴方に魅せられて
「…え?」


宮城さんはにっこり微笑んで
車を発車させた。

宮城さんの言葉のせいで
私の胸は再びあの夜のように
騒ぎ出していた。

ついさっき
恋だと確信したばかりの私だけど
早すぎる。
心の準備ってものが…

でも、心の準備なんて出来るのかな?

ああ…シマコの連絡先を
聞いておけばよかった!!

シマコに話せば楽になれるのに…

私は今すぐにでも車から降りたかった。
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