貴方に魅せられて
再会
家に近づくにつれ
ますます早くなる鼓動。
このまま倒れてしまうんじゃないかと
思う位ドキドキする。

「おかえりなさいませ麻衣様。」

「ただいま帰りました。」

恐る恐るリビングへと入っていく。

どうやらここにはいないようだ。

とりあえず由香里さんに
お礼を言わなきゃ…

私はなるべく足音を立てないように
由香里さんを探しまわる。

…コソ泥みたい…
なんて思っていたら


「なにコソコソしてんだよ…」

聞き覚えのある低い声。
背筋をぞくっとさせるあの声。

「ひっ!!」

私は化け物にでも出くわしたかのような
声を出してしまった。
恐る恐る振り返る。
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