恋愛小説は難しい
#3 おかしなバイト
「うえええ………」

思わず心の声が漏れた。

最悪だ………。

まさか万年ひきこもりのこの人が外(例えアパートから徒歩1分以内にあるコンビニだったとしても)にいるなんて。


「うえええってなんだよ。喧嘩売ってんの?」

「違います。本音です」

「売ってんだろ」

「ほんと違いますって。それより、どうしたんですか?とうとうひきこもり卒業ですか?おめでとうございます」


私が言い終わるか終わらないかのうちに、三井さんの端正の顔が

『ビキッ』

というかんじで引きつった。
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