彼だけ。
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ピリリリリッ
深夜0時を回ったくらいだったか。
そんなスマホの着信に起こされ、通話ボタンを押す。
紗「………もしもし?」
美『………うぅ………ひっく……紗菜ぁー』
紗『美結!?どうしたの!?』
寝ぼけてて誰からの電話かわからずにでたけど、
美結の泣き声を聞いて眠気なんてすっかりとんだ。
紗『……美結?なにがあったの??』
美「………うぅ………あのね……私、裏切り者にされちゃった」
えへへと悲しそう笑ってる声が通話ごしに聞こえる。
紗「どういうこと?あ、私今から美結ん家いくから!まっててね!」
そういって、通話を切り、美結に向かう。