彼だけ。
『こんにちは!』
私達に気がついた皆が一列に並び、90度に頭をさげた。
うわー、きれー。
赤、青、ピンク、黄色、色々とりどりの頭がずらーっと並んでいる。
美「こ、こんにちは」
私もあまりの迫力に軽く頭をさげた。
綾「……美結、いつも頭さげてるな」
フッと微笑んだ綾斗。
…………かっこいい。
美「だって、慣れないんだもん」
私もえへへと笑い返す。
綾斗は私の彼氏なの。
ふふ、自分で彼氏っていっちゃったー。
恥ずかしくて、頬が赤くなっていく。
………綾斗は私の居場所をつくってくれたの。
詳しくはまたあとで話すね。
でもね……もし、綾斗が私のことを嫌いだとしても、私は一生好きでいると思う。
それくらい大好きなんだ。