死ぬまで君を愛させて
「美里(みさと)の好きなところか、俺は迷わず全部って答えたいのだけれど…それでは納得してくれないみたいだね」
新吹さんの眉がへの字にまがり少し困ったように見つめられた。
ソファーに座る彼の膝に頭を預けていた僕は起き上がってソファーの上に正座をする。
「不安です…僕はあなたにつりあっていないから」
「今日は随分とネガティブだね、そんなこと美里が考える必要はない。もしそれでも気になるのなら…美里が満足するまで君の好きなところを語ろうか」
新吹さんはそう言うと、僕を抱き上げて自身の膝の上にのせた。
僕が新吹さんの足をまたぐ形になっていて恥ずかしい。
「そうだなぁ、まずは俺の上にまたぐように座らされて恥ずかしいと顔を赤らめる美里はすごく可愛いね」
その言葉に、さらに顔が赤くなる。