死ぬまで君を愛させて
「ずっと僕を愛してくれますか?」
「あぁ、約束するよ。俺は美里を一生愛し続ける」
「そんなのは絶対に嫌ですね」
そう言う僕に新吹さんの表情が曇る。
僕は握っている手に力をこめた。
「どうして?俺は美里を愛したい、死ぬまで君を愛させてほしいのだけれど………嫌なのか?」
「はい、嫌です。死ぬまでなんて嫌ですよ…そんなの今日で終わりってことじゃないですか、そんなの絶対に嫌です。」
そこまで言って、彼ははっとする。
どうやら気づいたようだ。
「死ぬまでなんて言わないで、死んでも、生まれ変わっても、ずっとずっと僕を…僕だけを愛してください。」
「そうだね、永遠に君を愛するよ…美里、愛してる」
「僕も、永遠にあなただけを愛します。」