やっぱり、無理。





「ああっ!?誰が、セフレだっ!!お前は、俺の女だろうがっ!!」





当然のことを言ったのだが、まりあは一瞬驚きの表情を見せたかと思うと。


瞳を揺らし・・・涙ぐんだ。


その表情に、先ほどの冷たさはもうなかった。


そして。


突然の涙に焦る俺に、まりあは俺が気が付かなかった、俺のミスを告げた。





「だって・・・ジロー・・・私の事、好きだとも・・・付き合おうとも言わなかったじゃない。それに・・・、私がいるから、他のセフレは切ったって・・・・まるで、私、セフレだって言われたみたいで・・・・ジローモテそうだし・・・私なんかいなくても、女の人には不自由しなさそうだし・・・面倒なの嫌いそうだし・・・・そうなのか、って・・・ジローのそばにいるのには、そういう立場でしかないって・・・納得するしかなくて・・・。」





驚いた・・・。




まぁ、確かに。


考えてみれば、まりあの言ったことは事実で。


だけど、そんなの・・・雰囲気と態度でわかるだろうと反論したが、わかるわけない、と言い返された。



ったく、ネガティブだよな。



俺が、どんだけお前に夢中になってると思ってんだ。


好きでもない女に、買い物につきあって欲しがる物なんか買ってやるかよ?


飯なんか一緒に食いに行くかよ?




まぁ、確かに。


まりあはまだ、15で。


俺が何もかも初めての男で。


男女の空気なんか読めるスキルなんて、まだ持ってねぇよなぁ・・・。




だから、ガキは面倒くせぇから無理だと思ったんだけどよ。





仕方ねぇ。



まりあは、特別だ。






仕方がなく、俺はため息をつくと。





「初対面で、一目惚れだ。それからは、お前だけだ。これからも、お前だけだ。きっちり覚悟しておけ。」





面倒くせぇけど。


人生初の告白をした。


んで、おまけに面倒ついでに、これから先のことも合わせて言っておいた。





「え、と・・・。」





目を見開くまりあは言葉が出ないようだが、スキルのないガキだから仕方がない。


俺は今後こういうくだらねぇことがないように、しっかりと言葉をつづけた。





「お前はもう、俺のモン。正真正銘俺の、女だ。いいか?浮気なんかしたら、承知しねぇぞ?あのさっきの男にもきっちりそれ、伝えろ。」


「あ・・・告られたのは、ちゃんと、断ったし・・・別に浮気なんてして――「ああっ!?俺ン中じゃ、手をつないでも浮気なんだよっ!覚えておけっ!!返事はっ!?」





さっき、あの男がまりあの手を握ったのを思いだし、その手を握った。


考えるだけで、はらわたが煮えくり返る。




俺のモンに、触りやがって!




まりあが驚きながらも俺を見て、素直に頷いた。


・・・まではよかったんだが。






「もしかして・・・ジローって、ヤキモチと束縛が激しい、粘着タイプ?」






と、調子こいて聞いてきやがったから。


ニヤリと嗤って、スカートの中に手を入れて下着をはぎ取った。


まりあの抵抗なんざ、クソでもねぇし。





「どうかなぁ?ただ、お前が俺以外のこと考えるのは許せねぇかもなぁ?」


「ジ、ジロー?」


「まあ、今後、こんな面倒なことしねぇように?今日は、きっちり、お仕置きだよなぁ?」





そう言うと、俺は・・・。






ビビる、まりあの足を目いっぱい開いた。










< 30 / 66 >

この作品をシェア

pagetop