大切なもの。
そこにはなにもないと思っていた…





3年前とおなじ白くて細い腕がある―――





そう思っていた。






だけど、真っ白い包帯のしたからでてきたのは想像したのとは似てもつかなかった……







包帯のしたの真愛の腕は……






肘から手の甲までの鋭い傷跡と……






腕の内側には無数の注射針のあとがあった……
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