パステルデイズ
また昨日のようにセミの鳴き声で目を覚ました。

どうやらあのまんま寝てしまったらしい。


時計を見るとすでに2時間は経過していた。

「やっべ。なんも宿題やってないわ。」

意外におばあちゃん勉強には厳しいんだよなぁ…。

だけどちょっと今からやる気は出ない。


かと言ってこの微妙な時間帯面白いテレビもやってないだろう。


外を見ると太陽は昼間よりは少し収まってきた気がする。

「散歩でも行こっかな。」


自分にあまりゆかりのない場所を歩くのは結構好きだったりもする。


「よし。行こう。」


そう決めておばあちゃんが用意してくれた昼食を食べ身支度を軽く整えた。

気合の入ってた昨日とは別人のような手抜き感。

髪は後ろで一つにくくっただけだし顔は日焼け止めと眉毛を描いただけ。

服装もTシャツに短パンという楽な格好。

散歩に行ってきます。夕飯には戻ってくるよ。 菜美


メモを残すと私は外に出た。

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