パステルデイズ
やっぱりこの瞳は苦手。
射抜かれるってこういう感覚をいうのだろうか。
「誰が誰にキスしようとしたって?」
「昨日のことを覚えてないなんて頭のほうはかなり弱いのね。」
軽口をたたけばムッとしたような顔をしそして何を思ったか私のほうに近づいてきた。
身長差があるから自然と私は見下される形になる。
イケメンが無表情で見下してくると迫力がある。うん、正直ちょっとビビってる。
思わずズズッと後ずさり。
しかし離れた分の距離はいとも簡単に詰められ顎をくいっと上げられる。
そして顔を近づけてきた。
またあの瞳が光る。
「なにすんのよ。」
「なあ知ってるか。」
「なにが。」
するとニヤッと昨日と同じく口元を緩ませた。
「なんか誤魔化そうとしてる女の口を割るにはこれが1番効果あるんだぜ。」