パステルデイズ
私にとって、恋をするのに時間は関係ない。
私はいつも恋をするとき直感だ。
一目惚れとは違う。(面食いじゃないとは言い切れないけども。)
出会ったときに感じる雰囲気。
”私、この人のこともっと知りたいな”
第一印象でそう思った人に大抵恋をする。
だから、どちらかと言うと、好きになるのは早いほうなのだ。
そこから片思いして、告白したり、されたりして付き合って。
でも長く続いたことがない。
私は人より一途なほうだと思う。
心変わりも滅多にしない。
だけど、彼氏にすら弱みは見せられない。
嫌われないように、友達といるとき以上に、自然と自分を抑えてしまう。
嫉妬してても、寂しくても、思ってるだけで、絶対表にはださない。
そんな自分に疲れてフったり、ほんとに俺のこと好きかわからないと言われ、フられたりするのが大体の終わりのパターン。
そして、どれだけまだ未練があっても、私は再び追いかけることはできない。
だって知ってるから。
彼らが好きになったのは、私であって私じゃない。
彼らが好きだったのは、ニコニコしてて、いつも明るくて、家族とも仲良くしてる人気者の私。
感情の起伏が激しくて、嫉妬深く、口が悪くて腹黒い。周りの人間に本心を晒していない。
おまけに、実の親からも疎まれてる。
そんな女を、一体誰が好きになる?
家族からも愛されないのに、他人から愛されようなんて、そんな都合のいい話はないだろう。
それがわかってるから、一度拒絶されてしまえば、私は絶対近づけない。
そのままフられることよりも、しつこくして嫌われるほうが怖いのだ。
家以外で拒絶されるのは、ごめんだ。