パステルデイズ
高校2年の夏休みという人生において
最も輝かしいであろう日々のひとつを
私は祖父母の家で過ごすことになった。
いやこれから先の人生をと言ったほうがいいのだろうか。
「アンタ明日からおばあちゃん家に行きなさい。」
なんの前触れもなく突然あの人から告げられたのはつい昨日のことだった。
「そんでそのままそこで暮らしなさい。」
「…は?なに言ってんのそんなの急に言われてもムリなんだけど。明日から友達と予定ギッシリだし。」
「いいから行きな‼︎大体当たり前のようにこの家で過ごす気でいるんじゃないよ‼︎」
「別にこんな家なんかにいねぇよ‼︎
友達と出かけるって言ってんだろうが‼︎
アンタらと顔なんか合わせないわ‼︎」
「親に向かってその口のききかたはなんなの⁉︎ここまで育ててやっただけでもありがたいと思いな‼︎」
そしてお決まりの決めゼリフ。
「文句があるんならこの家から出て行け‼︎別にアンタにいてほしいなんてこれっぽっちも思ってないから‼︎」
この言葉に反抗して何度も家出をしたこともある。
何日も家に帰らなかったこともある。
それでも所詮はまだ子供。
さすがに意地だけでは生きていけない。
そのたびに悔しい気持ちを押し殺してあの人に頭を下げて家に置いてもらっている。
何度も何度もこの家に生まれてきた
自分を呪った。
生まれてくる子供が
親を選べるなんて話、あれ絶対ウソ。
だってそんなことできるんだったら
虐待で死ぬ子供なんていないはずでしょ?
虐待してくる親なんて好き好んで選ぶ子供はいない。
私のは虐待ではないんだろうけど。なんなんだろうね。
殴る、蹴る、叩かれる。
包丁を向けられたり首をしめられたこともあった。
それでも証拠がなければ虐待ではないのだ。
それに私は殴られたら殴り返すから警察に訴えたところで私の方が悪者になってしまう。
「まあ反抗期はわかるけどお母さんに怪我させたりしたらダメだよ?君は怪我ないんだから。」
警察の人が言ってることは間違いではないとは思う。
そりゃ外傷がなけりゃ信じられない。
そして実際に私には外傷はなくあるのは向こう。
「加減してくれてるんだよ。やっぱり君のことが大事なんだから。それに比べて君は…」
じゃあさ見えなければいいの?
死ぬまで首をしめられてればいいの?
それともやり返す私が悪いの?
これ以来私は人に頼るのはやめた。
最も輝かしいであろう日々のひとつを
私は祖父母の家で過ごすことになった。
いやこれから先の人生をと言ったほうがいいのだろうか。
「アンタ明日からおばあちゃん家に行きなさい。」
なんの前触れもなく突然あの人から告げられたのはつい昨日のことだった。
「そんでそのままそこで暮らしなさい。」
「…は?なに言ってんのそんなの急に言われてもムリなんだけど。明日から友達と予定ギッシリだし。」
「いいから行きな‼︎大体当たり前のようにこの家で過ごす気でいるんじゃないよ‼︎」
「別にこんな家なんかにいねぇよ‼︎
友達と出かけるって言ってんだろうが‼︎
アンタらと顔なんか合わせないわ‼︎」
「親に向かってその口のききかたはなんなの⁉︎ここまで育ててやっただけでもありがたいと思いな‼︎」
そしてお決まりの決めゼリフ。
「文句があるんならこの家から出て行け‼︎別にアンタにいてほしいなんてこれっぽっちも思ってないから‼︎」
この言葉に反抗して何度も家出をしたこともある。
何日も家に帰らなかったこともある。
それでも所詮はまだ子供。
さすがに意地だけでは生きていけない。
そのたびに悔しい気持ちを押し殺してあの人に頭を下げて家に置いてもらっている。
何度も何度もこの家に生まれてきた
自分を呪った。
生まれてくる子供が
親を選べるなんて話、あれ絶対ウソ。
だってそんなことできるんだったら
虐待で死ぬ子供なんていないはずでしょ?
虐待してくる親なんて好き好んで選ぶ子供はいない。
私のは虐待ではないんだろうけど。なんなんだろうね。
殴る、蹴る、叩かれる。
包丁を向けられたり首をしめられたこともあった。
それでも証拠がなければ虐待ではないのだ。
それに私は殴られたら殴り返すから警察に訴えたところで私の方が悪者になってしまう。
「まあ反抗期はわかるけどお母さんに怪我させたりしたらダメだよ?君は怪我ないんだから。」
警察の人が言ってることは間違いではないとは思う。
そりゃ外傷がなけりゃ信じられない。
そして実際に私には外傷はなくあるのは向こう。
「加減してくれてるんだよ。やっぱり君のことが大事なんだから。それに比べて君は…」
じゃあさ見えなければいいの?
死ぬまで首をしめられてればいいの?
それともやり返す私が悪いの?
これ以来私は人に頼るのはやめた。