電車で見かけるあの子
『やべー思ってたより人いるな〜』
「うわ、ほんとだ、さすがだな〜」
後ろからまた人が来た。先生にも授業があるからあんまり会えないのにこんなに人が集まるってあたり、先生の人望だな〜
『じゃあさくっと挨拶してぱぱっとかえろ〜ぜ〜
そんで気分転換にでも帰りどっかで遊ぼーよ』
そう言って後ろの人は私の横を通って、先生を囲む集団に入って行こうとした。
私はとっさによけたけど、後ろから来た人は集団に入る間も無く止まった。
もう1人の人に掴まれてた。
「ばか、並んでんの抜かすなよ」
並んでるのは私くらいだったから、自分のことを言われてるのはすぐ分かった。
気恥ずかしさと申し訳なさでつい顔が赤くなる。