電車で見かけるあの子
“私、急いでないですし、この後も暇だから、さき、どう、ぞ”
緊張して、変なところで切れた。
穴があったら入りたい!てか顔あつい!心臓いたい!
そんな私とは違って彼は落ち着いて少し笑いながら私に話しかけてきた。
「あー俺らも暇人だし、予定ないから大丈夫っす、ありがと」
夢や妄想じゃない、本物の彼が私に話してる。そう思っただけで私は泣きそうになった。
話さなくて良いなんてそんなわけない。
こんなに好きなのに。話したいって本当はずっと思ってたのに。無理そうだから、自分にそう言い聞かせて諦めようとしただけ。
少し話した今はもっと話したい。でも、何話せば良いかわかんない。でも、まだたくさん、話したい
頭の中が爆発しそうになった時、先生が私たち3人の方を向いてにこやかに話し始めた。