電車で見かけるあの子



「あのさ…今更になっちゃうんだけど、前に聞いたあれ…なんかごめんな?」


「友だちに頼まれたってのもあったけど、俺もちょっと気になってさ、頼まれた時引き受けちゃって」

「悪かった」

私は焦ったし驚いた。
彼がそんなに私のことを気にしてくれてるとは思ってなかったから。

“そんな、全然良いよ!気にしてないからあんまり気にしないでね〜あはは”


そのあとは前みたいに他愛のない会話をしてた。そして別れ際

「これからも仲良くしてくれな」

“もちろん!”


一人になったあと、考えた。

< 60 / 61 >

この作品をシェア

pagetop