わたしは好きな人が二人います
この日はもう学校があっという間に終わり
気づけば帰りのホームルーム。
実は、隆平とは同じクラス。
翔真は隣の隣のクラスだ。
簡単に言えば、
わたしと隆平は1組。
翔真は3組。
いつも3人で帰ってる。
帰ってるというか
翔真と隆平が勝手に
付いてきている感じ。
「ゆなー!帰ろう!」
声をかけてきたのは隆平。
「りゅうちゃん、わたし今日寄るところあるから翔真と二人で帰っていいよ!!」
「え!?ゆなどこ行くの!?俺たちも行くよ!一人で歩いたら危ねえって!」
わたしの肩をガシッと掴みながら
ガクガクとわたしを揺らす。
「わわわわ!わかったから~!!離して~!!」
隆平はゆな変な顔~と笑いながら
しばらく止めてくれなかった。