わたしは好きな人が二人います



この日はもう学校があっという間に終わり
気づけば帰りのホームルーム。


実は、隆平とは同じクラス。


翔真は隣の隣のクラスだ。


簡単に言えば、

わたしと隆平は1組。
翔真は3組。


いつも3人で帰ってる。
帰ってるというか
翔真と隆平が勝手に
付いてきている感じ。




「ゆなー!帰ろう!」

声をかけてきたのは隆平。


「りゅうちゃん、わたし今日寄るところあるから翔真と二人で帰っていいよ!!」


「え!?ゆなどこ行くの!?俺たちも行くよ!一人で歩いたら危ねえって!」


わたしの肩をガシッと掴みながら
ガクガクとわたしを揺らす。


「わわわわ!わかったから~!!離して~!!」


隆平はゆな変な顔~と笑いながら
しばらく止めてくれなかった。



< 10 / 38 >

この作品をシェア

pagetop