わたしは好きな人が二人います



わたしが目を覚ました時には
部屋がもう真っ暗だった。



確か、ドアを叩く音がして
目を覚ました気が…と

ドアの方に目をやる。



「おーいゆな?翔真だけど。」



なんだと思いドアを開ける。

幼稚園の頃から仲がいいから
お母さんはわたしの了承しないで
翔真と隆平をいつも家にあげる。



「翔真どうしたの?あれ、りゅうちゃんは?」


そこにはいつもいるはずの
りゅうちゃんがいなかった。



「りゅうは、親と外食に連れてかれたよ。俺もゆなんち行くって聞かなかったけど、引っ張っていかれたわ!」


と、ゲラゲラ笑いながら説明してきた。


わたしもつられて笑う。

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