わたしは好きな人が二人います




「ブラ…透けてる」

きゃっ、恥ずかしいというように
手で顔を隠す翔真。



わたしは、がくんと肩を落とした。


「なんだ~そんかことか~」


と、何気に傷ついてるわたしがいた。



その様子を見て翔真が

にやっと笑って


「ゆな…もしかして…」


ん?と、
翔真の方をみる。


その瞬間

グッと抱き上げられ

座ってる翔真の膝の上に向かい合わせになるように座らされた。



「エッチなことするために、わざと見せてた?」


唇が触れるか触れない距離で
からかうように、呟いてきた。



きゅん……


「翔真…」


翔真がキスしようとしてきた時



「しょうま、だいすき~!!」

わたしは、ぎゅっと翔真に抱きついた。



予想外の展開に翔真はびっくりしていたが
すぐに、
がははははと
大きく笑ってわたしの頭を
グシャグシャに撫でてきた。


「俺も、ゆなが大好きだ!」


わたしは翔真に抱きつきながら
広くて大きな胸に顔をうずめて
しばらくの間すりすりしていた。

< 17 / 38 >

この作品をシェア

pagetop