わたしは好きな人が二人います
変わらずに大好き2
桜の季節もあっという間に過ぎていって
気づけばせいふくも夏使用に変わっていた。
夏といえば
学祭、お祭り、花火大会、海
楽しい事がいっぱいある。
浮かれてるわたしの頭に
いきなりチョップがはいった。
「いでっ!」
眉間にシワをよせながら
後ろを振り返ると
隆平が笑いながら立っていた。
「ゆなって本当可愛い顔してるけど、出てくる言葉とか可愛くねぇーよな!」
人のホッペを両手でぶにぶにしながら遊んでいる。
「うっしゃい」
ぶにぶにされてるため、上手く話せないことをいいことに、
「ゆなー?俺の事すき?♪」
「しゅき」
満足そうに隆平はわたしのホッペから
手を離した。
「うん、ゆな可愛い!でも痛かったよな、よしよし」
もう一度わたしのホッペに手を当てて
優しく撫でてくれた。
………
「ゆな、顔赤いけど照れてんの?」
顔を除き混みながら聞いてくる。
「ばか!学校でやめてよ!」
わたしは逃げるように教室を出てった。