わたしは好きな人が二人います
「ゆなー!どこいくんだよー!」
もちろん隆平は追いかけてきた。
「ちょ、りゅうちゃん来ないで!!しっし!」
きゃー!と逃げるわたし。
周りから見たら
きっと、ただのウザったい鬼ごっこ状態。
廊下の角を曲がってすぐにある
理科室に隠れこんだときにちょうど
6時間目の授業を知らせる
チャイムがなった。
「こっ、これでりゅうちゃんも教室に戻ったよね…」
理科室の実験台のしたから
辺りを見渡した。
「よかった…りゅうちゃん教室戻ったみたい」
「やっぱり、ゆないたーーー!!!」
「うわっ!!!」
実験台の下に入っているのに
跳び跳ねたから頭を思いっきり
ぶつけてしまった。
「あだ!!~っ」
ひょこっと隆平が顔をのぞきこんできた。