わたしは好きな人が二人います
隆平の初めての行動にわたしは
ドキドキを隠せなかった。
「あの…りゅうちゃん…恥ずかしい…かも。」
自分でもわかるくらい顔が熱くなっていて真っ赤っかになっていたと思う。
隆平の口がわたしの右耳にかすれるくらいまで顔が近づけてきて、
「ゆな、祭りさ 俺と二人で行かない?」
「でっでも、お祭りはいつも翔真と3人でいってた…」
「今年は二人がいい。」
ぎゅっとわたしを抱き締める手が強くなる
耳にかかる隆平の息
いつもは聞けない低い声
隆平が自分からこんなこと言うことは
どんなにスゴいことかわたしは知ってる。
いつもはどっちかというと
翔真を優先するのに
初めての隆平の行動に嬉しさと
惚れ直しを感じた。