わたしは好きな人が二人います
「…いいよ」
二人で行くと言ってくれた事が嬉しかった。
それだけのことなのに、長い片思いがかなったまたいで。
お祭りもいつも3人だったから、
ゆなと二人で行けることはすごくすごく嬉しくて。
「俺、すっげぇゆなのこと好き」
ゆなを自分の体から離して
俺と向かい合わせになるようにした。
ゆなの顔が見たかったから。
顔を真っ赤にさせながら俺を見上げるゆなは
反則で。
今すぐにでもキスをしたかった
そんなことを考えてる自分が変に思えてきて
呆れたけど
ゆなの顔をみたら笑顔になれた。
頭を撫でて
このまま歯止めがきかなくなりそうだったから
教室に戻ることにした。
理科室を出る寸前にふと、思い付いた。
まだ教室の真ん中に立ってるゆなにむかって
「祭りは、えっろーい浴衣でな」
俺はワクワクしながらその場を後にして教室に向かってった。
「りゅうちゃんの、えっち!!!」
ゆなの声は届いてたけど
ゆなの浴衣姿で頭がいっぱいいっぱいだった。