わたしは好きな人が二人います
みんなに結婚のこと、
翔真と隆平を選べないこと、
幼稚園から考えている
と、伝えると
いっつもバカにされる。
だかろもう慣れた
けど、
「しょーもなくないよ!わたしは幼稚園の時から本当に恋をして今だってもちろん変わってないの!本気で二人と結婚するって思ってるんだから!」
負けんとひなのの
ホッペを引っ張り返す。
「幼稚園のガキの時なんてましてるだけ!幼稚園から結婚結婚言ってるみたいだけど、翔真と隆平じゃない人と結婚する方があり得ると思うけど!どうせそのうち本当の好きな人が出来ると思う!」
何回言わせるの、とひなのは付け足してきた。
本当の好きな人が
翔真と隆平なのに
と、思ったけど
わたしはなにも言わなかった。
その様子を見てひなのが
「ゆなは黙ってれば十分可愛いんだから、あんまり変なこと言わないようにしなよ?変なこと言ってると周りの男子に嫌われるよー」
とからかうように、
頭をポンポンと叩いてきた。
別にいいもん
わたしはホッペを膨らませた。