梅雨の終恋





──私を待ち受けていたのはプリントの山。



これはイジメか? とか思いながら、プリントを抱え、一階の廊下を歩く。









その時、窓の外に的場クンの姿が見えて、この校舎が“裏庭の紫陽花”に面していることに気がついた。







ドクンッ




その時、一瞬、的場クンと目があった。



まずい。



私はそう思いながら、急いで柱の影に隠れて。でも気になっちゃって、そっと、的場クンを見た。




的場クンの前に居たのは、川野サン。



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