初めてのキス


「ほいっ!ジュース」


「ありがとー」

体育館の近くにあるベンチに腰をかけていた私に健二がジュースを買ってきてくれた。


「疲れたな!!」


「疲れたね!」

ジュースを1口飲んだ。

「今日どっか寄るか?」


健二が私に顔をクルッと向けて言った。


私の返事は当たり前「うん」だった。


「じゃあ、SHRが終わったら教室行くから待っといて!!」


「わかった」


それから私達は10分ぐらい話して、自分達の教室へ戻った。

話はスムーズに進み、なんとか早く終わった。

「それでは起立ー礼っ」


やっと終わったSHR
私は健二がくるまで、教室で友達と語りながら待っていた。



でも、20分ぐらいは待っているけどなかなか迎に来てくれないー…。


「じゃあ、あたしらそろそろ帰るわっ」


そう言って、まゆ達は帰って行った。

暇だった私は、ずっと窓の外で陸上部が走っているのを見ていた。


私はしばらく1人で健二を待った。





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