ドリームマジシャン☆
ーそうだ。そうだ。
朝日は思い出させてくれた。
朝日のお嫁さんになる約束を。
でも、私は間違った道に進んでしまった。
朝日が助けてくれたのに…
『…京子!早く呪文を逆から唱えろ!』
『嫌だよ!だってもう、朝日のお嫁さんにはなれないもん!いっそのこと魔法が使えるようになりたいもん!』
『お前、ふざけんな!京子!朝日がどんな思いして言ってると思ってんだ!』
『そんなの知らない!!!』
『普通幼稚園児の歳で結婚の約束を自分から切り出す奴はいねぇーよ!本気で京子はアホか!目をさませ!』
『京子、最後だ。呪文を逆から唱えろ』
…そっか。私は何してたんだろう。
朝日も雄太さんもあんずもこんなに一生懸命頑張ってくれて。
朝日は幼稚園のころから私に魔法を使えるようにしようとしてたんだね…
『………わかった。』
呪文を逆から唱えると、虹は消えた。
すると、何かのうめき声が聞こえてきた。
『ぅぅぅゔ…』
声の主は管理人だった。
『よくもこんなにしてくれたな。魔法学校の生徒ども。せっかく、新しい命が使えると思ったのに…』
『…新しい…命?』
『京子ちゃん、知らなかったのね…願いが叶うと8割の命を管理人が吸い取ってしまうの。』
『えぇ…?そんなぁ…』
『まぁ、京子。信じてれば必ず願いは叶うさ。』
『おい。朝日ぃ…何イチャイチャしてんだよ!』
「まぁ、みんな落ち着いて!管理人を始末してるとこ見てて欲しいなぁ♪」
(シュルルルル!)
「はい!おしまい♡」
『あんずもなかなかやるね!』
「またお世辞〜?」
『今度は違うって!アハハハハ!』
「あ!」
『どうしたんだよ?あんず?』
「サエコちゃんは??」
『まて!位置特定呪文を使うから!』
『サエコは部屋に閉じこもってる。』
「ここに来るはずじゃ…」
『とにかく、学校に戻ろう!』
『『「うん!」』』