BlueSky~青空と太陽と、先生~
階段を何段登ってもまた階段。

下り坂なんか全く無い。

だけど頑張ってなんとかみんなに追いつき、キャンプ場まで行くことが出来た。

説明を受けてカレーを作り始めた。




「火ってどうするっけ?」

「マッチじゃねえ?」

男子たちが真剣になって火を起こそうとしていた。

こんな真剣なのは始めてみたな……



火も付きはじめてきて、辺りが真っ白になって、一瞬
何も見えなくなった。

「お~い大丈夫か?」

低い声がした。

私の一番聞きたかった声。

先生……


すぐに白い煙は消え、会いたくてたまらなかった先生がそこにいた。


「すごい事になってたぞ。俺が直したからもう大丈夫や。」

「ありがとうございまーす!」

みんなで先生にお礼を言った。



もう先生は他の班を見回ったりしていた。


こんな先生は見たこと無かった。
男らしくて……


「なーなーせさん!早くしないと焦げるよ?」

「ごめんっ!」

先生のこと考えすぎてカレーを焦がすところだった。


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