BlueSky~青空と太陽と、先生~
練習が終わり、音楽室で楽器を片付けていた。

「先生~さっき寝てましたよね~?」

こんな声が奥から聞こえてきた。

楽器を片付けに行くついでに、見に行くことにした。


「失礼しまーす」


そこにいたのは副部長の宮沢さんだった。

宮沢さんはとても上手くて、有名な高校の推薦がいくつかかかっているほど。

今年のコンクールの自由曲も宮沢さんのソロで始まる曲だった。

宮沢さんみたいになりたいと思って入った1年もいたぐらい。


「俺寝てたか?疲れすぎて記憶飛んでもうた」

先生が笑いながらそう答えた。

「え~困りますよっ!先生しっかりしてください」

宮沢さんも笑っていた。

「あ~っ!そういえば七瀬さんが先生の寝顔ずーっと見てましたよっ」

えっ?あの時見られてた?

誰もいないから見れたと思ったのに……

「えっと……あの……」

先生にバレちゃった。

「俺の寝顔見たんか?」

先生は半笑いだった。

好きなんてバレたらまずいよね……

「先生、死んでるのかと思って様子を観察してたんですよっ」


「何で俺が死んでるねん!勝手に殺さんといてくれ」

先生は爆笑していた。






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