暇を持て余した諸々のあそび
10影薄編集長の場合

グレン:
「ジン…今日、誕生日…?」

ジン:
「おまえもか…」チラ

レイン:
「別に私が取り計らったわけでは」

ジン:
「ああ、解ってる」

黒輪:
「ジンくんは愛されているんだよ、だってジンくんだもの」ズイッ

ジン:
「どっから沸いて出た…」

黒輪:
「ひーくんの手作りプレゼントのクオリティに驚いてつい」

グレン:
「ヒツギ…負けたく、ない…」

ジン:
「勝ち負けはないからな」

グレン:
「ジンの…ために、これを作った。大切にしてくれると嬉しい」

ジン:
「なんだこれは、随分厚いが、本か?」

グレン:
「とりあえず…包みを、開けてみろ」

ジン:
「………………」

黒輪:
「えっ、なになに、なんの本?」

ジン:
「…………」ジッ

レイン:
「?」

ジン:
「グレン、まず執務室で話をしようか」

グレン:
「情報源については……企業秘密だ」

ジン:
「企業秘密の企業主は一体誰だと思っている。というか本当にどこから撮ったんだこんな写真!」

グレン:
「だから、企業秘密」

ヒツギ:
「それにしても女の脱衣場の写真なんて悪趣味だな」ズイッ

黒輪:
「わー、わー!」

グレン:
「男なら、好きかと思って」

ヒツギ:
「ばーか隊長がそんなタマかよ。よりによってレイn」

黒輪:
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

レイン:
「なんなんですか、騒々しい」

黒輪:
「れーちゃんはこれからランデブーしてくるから!あとはよろしく!」

レイン:
「は?なにを勝手なことを…」

黒輪:
「じゃあねぇぇぇぇ!!」


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