暇を持て余した諸々のあそび
14ヤンデレ魔法使いと嘘つき吸血鬼③

シグマ:
「ミクル、ハロウィンって知ってる?」

ミクル:
「バカにするな。お前に捕まる前はこの時期よく召喚されて見世物にされたんだからな」

シグマ:
「へえ」

ミクル:
「言っておくがそんな昔遭遇した顔なんて覚えていないからな。その物騒な杖は今必要なのか」

シグマ:
「なんだ、残念。俺のミクルを見世物になんていい度胸の人間がいるなって思ってね。それにしてもよくそんなふざけた召喚に応えたねミクル?」

ミクル:
「わたしは基本的に人には友好的なんだ。わたしを呼び出すことで満足する人間がいるならどこへでも赴くさ。お前を除いてな」

シグマ:
「酷いなぁ、俺だってミクルが生きていてくれるだけで満足だよ」

ミクル:
「ならこの絆しを解いてくれないか。別にお前の目の届かないところでもわたしは生きていける」

シグマ:
「嫌だよ!だってそんなことしたらミクルまた浮気するでしょ!」

ミクル:
「食事は浮気に入らん!!」

シグマ:
「入ります!!俺のなかでは口をきいた瞬間かられっきとした浮気です!!」

ミクル:
「入らん!!」

シグマ:
「入る!!」

ミクル:
「入らん!!」

シグマ:
「入る!!」


黒輪:
「然り気無く浮気が成立することを認めてますね」

ジン:
「無自覚なだけじゃないのか」


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