Please Love Prince
「ここって…」









ガチャッ



「後輩連れてきたよ。これでのるま達成」





のるま?








「会長…。またですか?」


あっこの人は…

副会長の、渡邊拓海





「君は…この前転入してきた…坂井さん。ごめんね。みくが迷惑かけて。」






「いえ。大丈夫ですっ。」




星川先輩と違ってちゃんとしてるなぁ…





「ゆめっ。俺達の仕事、手伝ってくれない?」


ニコッと微笑む先輩…


「えっ?」






「俺に付き合ってくれるんでしょ?後輩。」







付き合うって…ある意味パシリだったのね…






恥ずかしい…勘違いして浮かれてこんな所まで、のこのこついてきた自分が悔しい…





「今、書記の子が休んでてさっ。後はよろしくな。後輩。」






「先輩!?」



「俺と付き合えるって思った?」



「べ、別にそんなこと思いますん」


私は首をブンブン振った



「ごめんな。でもたすかるよ。ありがとな。後輩。」


私の耳元で囁いた




「俺、帰るから。仕事頼んだぞ。後輩っ。」






私は、髪の毛をなでられた






先輩の、大きな手のぬくもりが残る髪をなでながら…私は、先輩の背中をずっと見ていた
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