Please Love Prince
「疲れた…」



会長の挨拶なんていらないだろ…








俺は、1人暗い廊下をペタペタと歩く





会長が…かかと踏んでていいの?


なんて思いながら。






ふと上履きに目を落とす




「っしょっと」




上履きを思いっきり飛ばしてみた













ヤバいッ…




下駄箱の方に人がいる…






「いった…ぁ…。もう…びっくりした…誰?」





ん…?



あれは…さっきの転入生…








「ごめんなさい。大丈夫ですか?」




俺は、営業スマイルを振りまく





「…はいっ」






「ゆめちゃんだよね?俺、生徒会長のみく。よろしくね。」



俺は、少しかがみ、耳元でささやいた





「…は、はいっ」




ゆめは、カチコチになっていた…






「じゃっ、またね」



「はいっ!!」
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